弊社の土器川工場は染色、セット、仕上げ工程があります。弊社はストッキング工場なので、染色工程があり横にセット工程があります。着圧ソックス、弾性ストッキングもストッキングと同様にナイロン素材が多く、染色工程が必要になります。染色、セット工程はどちらも熱(蒸気)を使用するので作業場所が非常に暑くなります。染色工程は染色機の設置状況などにより空調は無く換気扇、扇風機のみで夏は非常に暑くなります。

セット工程もセット板が常に100℃前後になっている為生地を入れる、抜く際は作業者は非常に暑いです。またやけど防止でアームカバー、手袋などもしています。
そんなセット工程は昔ながらの全体空調と同じ系統からスポットクーラー的に作業者に当たるようにしています。昔はセット機と仕上げ自動機などがフル稼働していた状態で間に合う空調になっておりパワーもありました。年々生産数が減ってきて仕上げ自動機も既に無いので昔に比べるとセット生産数は半分以下になっています。
同時に、空調機の熱交換器が半分壊れており能力も半減しています。昔に比べて夏の気温が高くなっている事や空調機の老朽化で年々セット工程も厳しい環境になってきて、昨年からAM10時に一度クールダウン、水分補給休憩を入れるようにしました。
ここ数年、セット工程の環境で社員から苦情が来ていましたがセット工程の空調機はエアーハンドリングユニットといって大規模な装置が天井内に格納されておりそこからセット室全体にダクトで空気を送っています。その為、空調機もオーダーメイドで交換する為には足場を作成して天井を壊して古い装置を撤去してそこに新しい装置を入れる必要があります。
また、各機械へダクトで送風されますが元々機械があった所や、必要に応じて稼働させている機械の所も常に送風されており、ダクトもやり替えになると非常にコストが高くなります。
その為、数年前から各セット機毎に空調機を設置して必要に応じて稼働させると言う案がありました。ただどこに設置するかなどで話が出てはストップを繰り返しておりなかなか実行に移すことが出来ませんでしたが、この度ついに空調機をやり替えました!
昨年あった案は家庭用のエアコンを各セット機に2台ずつ設置と言う案。とりあえずセット機1台に設置してみようと言うところまでは話が進んだのですが、耐久性などで不安がありこの案もとん挫してしまいました。そこから色々と話を進めて行き、ついに各セット機に吊り下げ式のスポットクーラーを設置する事になりました。
と言う事で設置完了。


作業者1名に吹き出し口が1つあるイメージです。場所によっては2人に1つの所もあります。


運用としては今までの空調機は稼働させず、スポットクーラーだけで行ければと思っています。そうする事で電気代が約半減。今回のスポットクーラーは作業する場所しか冷えないのでそれ以外は暑くなります。できればそれで運用したいと思っています。
試運転の時はまだ室温も上がり切っていませんでしたが、意外と冷房能力も高く、風が当たると寒いという話が出てきました。夏本本番で空調服を着てスポットクーラーの冷気が空調服に入れば今までより快適に作業ができるのではと思っています。
不安としては、夏本番はセット室の室温が30度を超えますが、吊り下げたスポットクーラーの吸気部分は更に温度が高く35℃~40℃になると予想しています。吸気から約10℃位下がる想定なので40℃の場合は30℃の風しか出なくなるのでそうなると今回の更新はそのままでは運用する意味が無くなります。
その場合、吸気をセット室の外から行う必要が出てきてさらにダクト工事が必要になります。日陰の外気温は高くても35℃くらいだと思うのでそこから―10℃なら運用が可能と思っています。

仕掛かりを置いている場所は空調が無くなるので少し厳しい環境になります。
省エネと作業環境改善の2つを同時に改善できればベストだと思います。
